アイシングクッキーのポイントを押さえよう
アイシングクッキーを作る基本手順は、それほど複雑なものではありません。
■基本手順■
- アイシングしたい素材を用意する。
- アイシングを作る。
- 着色する。
- デコレーションする。
- 適切に保存する。
※他のお菓子同様、準備をきちんと整えてから作り始めないと、大失敗につながります。
必要なものを全て用意しておくこと、十分なスペースを確保すること、清潔な環境で作業することがポイントです。
■アイシングしたい素材を用意する■
アイシングでデコレーションしたい土台を用意します。
(Lesson1で学んだように、アイシングでできるデコレーションはクッキーだけではありません。アイシングクッキーマイスターを学び基本を身につけた後は、様々なものにデコレーションしてみましょう。)
アイシングクッキーで使用するクッキーは手作りでも市販のものでも構いませんが、最初の段階では、アイシングの技術を習得するまで市販のクッキーで練習するのがおすすめです。
①市販の素材を使用する
すぐにでもアイシングクッキーを作りたい、練習したい時におすすめです。
お気に入りのビスケットやクッキーを利用しましょう。
この時、クラッカーは選ばないようにしましょう。
パサパサしたものは固まった砂糖との相性が良くないため、アイシングには向きません。
バタークッキーのようなしっとり感のあるもののほうが、アイシングがよくのります。
しかし柔らかすぎるものは壊れやすくなるため、アイシングとの相性がよい固すぎず柔らかすぎないものがおすすめです。
②クッキーを手作りする
素材にこだわりたい、プレゼントに特別な物を作りたいという人はクッキーから手作りするのがおすすめです。
この時のポイントは、時間に余裕をもって作り始めることです。
アイシングは砂糖衣ですから、焼きたての熱いクッキーにはデコレーションできません。
ある程度冷ましたあとで作業にとりかかる必要があります。
クッキーから手作りすれば、味も形も自由自在で、アイシングに最適な固さと味のクッキーが作れるため、アイシングクッキーマイスターになるあなたはぜひ手作りにも挑戦してみましょう。
■アイシングを作る■
アイシングは、粉砂糖と卵白を混ぜて作るのが基本です。
ただ、卵白を濾しひたすら混ぜて作るというのはなかなか重労働な作業になります。
現在では大変便利な道具や素材がありますので、そういったものを利用するのも1つのポイントです。
使用すると便利な道具や素材
- ハンドミキサー・・・卵白を混ぜて作る場合、混ぜる時間が短縮できます。
- アイシングシュガーパウダー・・・必要な材料が入っていて水で溶くだけで使用できます。
- 乾燥卵白・・・パウダー状になっていてアイシングの固さを調整するのに便利です。
アイシングを作る時の1番のポイントは、適切な「固さ」を作る事です。
描きたい模様や使用する場面によって最適な固さが異なるため、描きわけするために「固さわけ」のコツをつかんでいきましょう。
■着色する■
基本のアイシングができあがったら、次は着色をします。
この時のポイントは、着色料を少しずつ使用することです。
着色料はほんの少しだけで十分な色が付くため、少しずつ様子を見ながらイメージする色に仕上げていきましょう。
また乾燥させると色が薄くなるという特徴がありますので、もし出来上がりが不安な際には他のクッキーを用いて試し塗りや練習することをお勧めします。
思い通りの色を作るためには実践による経験と感覚も大切になってくるため、基本のカラーチャートを見ながら練習していきましょう。
■デコレーションする■
一見難しいように見えるデザインも、基本の
・「ドット(点をぽちっと描く)」
・「ライン(直線や曲線を描く)」
・「ベース(スペースを塗りつぶす)」
という3つの基本技術の組み合わせや応用で構成されています。
まずはこの基本をしっかり練習してマスターしていきましょう。
デコレーションのポイントは、描き方そのものよりもデコレーションバッグ(パイピングバック・コルネ)の持ち方です。
アイシングが詰まってふっくらとした部分を持つのではなく、お尻の部分からそっと搾り出すようにしていきましょう。
「アイシングを作る」でも記載したように、描くものによって適切なアイシングの固さがあるので、こちらも注意しましょう。
■適切に保存する■
砂糖の衣でクッキーを覆うため、アイシングクッキーは通常の手作りのクッキーと比べても保存性が高くなります。
観賞用としてプレゼントが可能になるのもそのためです。
しかし放置してよいというものではなく、高温多湿を避けるなど適切に保存することがポイントです。
シリカゲルなどの乾燥剤を入れて密封するか、缶や瓶などの機密性の高いものに保管するようにしましょう。
また食べる場合には、できるだけ早く食べきるのがおすすめです。
プレゼントする場合のポイントは、保存する際の注意書きと作った日を記載したメモを添えることです。
特に「食用」なのか「飾り」なのか、目的は明確に伝えましょう。
原色に近いビビットな色合いの食品は、「食用」と書かれてあっても警戒する人はいます。
逆に「飾り」用ですとパステル系の淡い色合いがお祝いの場でもプレゼントとして好まれることが多いです。
心を込めて作ったものですから、喜んでもらうためにも贈られる人への配慮もプラスしましょう。
■Lesson2-1 まとめ■
・作り始める前の準備が大切。必要なものを全てそろえ、十分なスペースを確保し、清潔な環境で作り始めましょう。
・デコレーションする土台はクラッカーのような乾燥しているものは適さない。アイシングとの相性がいい固すぎず柔らかすぎない土台を選ぶ。
・クッキーを手作りする場合は、焼きたてにはデコレーションできないため時間に余裕をもつ。
・アイシング作りのポイントは適切な「固さ」をつくること。
・様々なデコレーションが作れるようになるためにも基本の「ドット」「ライン」「ベース」をマスターする
・色作りは着色料を少量から使いはじめる。
・デコレーションバッグはお尻の方からそっと絞り出すように。
・保存方法は、高温多湿を避け、プレゼントする場合も一言添えると、より素敵なプレゼントになる。




