Lesson1-1 アイシング(ロイヤルアイシング)

アイシングとは

アイシング(英: icing)とは、クッキーやケーキなどに砂糖衣(またはクリーム)をかけて、デコレーションすることです。
またデコレーションに用いる「砂糖衣」そのものも、アイシングと呼びます。
「ロイヤルアイシング」とも呼ばれることがある事からも分かるように、イギリスが発祥の地です。

ですから、アイシングとは、主にイギリスでの呼び方で、アメリカではフロスティング(frosting)と呼ばれています。

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いずれにしても、もともとあるお菓子に、可愛らしいデザインをさらに付け加えて楽しむもので、インターネットなどで画像を検索すると、国内外を問わず、たくさんのオリジナルデザインのお菓子がでてきます。
海外の作品を見たいときには、日本語だけではなく、icingやfrostingのキーワード(このあとにcookie やcakeをつけるとさらに条件を絞れます)でも検索するとよいでしょう。

ケーキ全体をアイシングでコーティングし、その上にさらにアイシングで模様を描くという技法は、イギリスに古くから伝わる伝統的な技法です。

特に、ケーキ上面の縁を直角に仕上げたいときに用いると、きれいに仕上がります。

この技法は結婚式などのお祝い用のケーキを作るとき、特に用いられます。

ケーキをコーティングして、さらにその上にアイシングで模様を描いたり、シュガークラフトの花を盛りつけたりします。
こうした本格的なシュガークラフトのケーキはどちらかというと「食べる」より「見て楽しむ」ことを目的とした「観賞用のケーキ」といえるでしょう。

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その技法をもっと身近に気軽にクッキーやカップケーキで楽しめるのが、ホームメイドで行われるアイシングです。

アイシングは卵白と砂糖を混ぜ合わせて作ります。

そのため基本となる色は「白」です。
この白いアイシングに、さまざまな食用着色料を混ぜ合わせて美しい色合いを創り出していきます。

絵の具のように、色をつけたアイシング同士で別の色を作り出すことも可能ですし、着色料を混ぜ合わせても様々な色を創り出せます。

基本をマスターしたらあなたの個性を活かして、素敵なあなただけの「色」を探していきましょう。
水と混ぜるだけという手軽な「アイシングパウダー」もあり、目的に応じて選択していくとよいでしょう。

最近では「ケーキポップ」という棒つきキャンディーのような、一口サイズのケーキがカフェなどで流行しています。
一口大に丸めたケーキにチョコレートなどをからめ、その上にアイシングするなどの応用も可能です。
また、市販のクッキーやチョコレートパイなど、さまざまなものに手軽にデコレーションできるのが、アイシングの優れた特徴です。

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目的によってデコレーションを使い分ける

目的によってどのようなデコレーションをするか使い分けることが大切なポイントです。
べることを前提」として作るのなら、色合いにも気を使い原色系をあまり使用しないこと、過剰に装飾しすぎないことがポイントです。

反対に、プレゼント用などに、「飾り物」として作るのであれば、見た目の華やかさのほうが重視されるため、シチュエーションに合わせた素敵なデザインにチャレンジしてみましょう。

 

■まとめ■
クッキーやケーキなどに砂糖衣(またはクリーム)をかけて、デコレーションすることをアイシングといい、デコレーションに用いる「砂糖衣」そのものも、アイシングと呼ばれる。
・アイシングの発祥はイギリス。アメリカではフロスティングと呼ばれる。
・伝統的なウエディングケーキから流行のケーキポップまで、アイシングで作れるものは様々なものがありデコレーションの幅も広がる。
・目的によりデコレーションを使い分けることがポイント。食べることが前提の場合は過剰な装飾を避けたり、プレゼントの際はシチュエーションの合わせたデザインや色を用いるとよい。