日本人一人当たりの砂糖消費量は、年間16kgです。
この数字は、世界的にみるとそれほど高い数字ではありません。
最も多い国は約70kgでキューバ、次が約65kgのブラジル、約55kgのベルギーと続きます。
欧米諸国は、30kgから50kgの間になりますので、これらの国々に比べれば、16kgというのはむしろ少ないほうだといえるかもしれません。
さらに最近のダイエット・ブームのみならず、生活習慣病予防などの国家を挙げての対策もあって、日本人の砂糖消費量は年々減ってきているようです。
しかしこれらはあくまで平均であり、過剰摂取している人も少なからずいます。
砂糖(ショ糖)の過剰摂取は、もちろん体によくありません。
ショ糖は非常に効率よくカロリーを補充できますので、疲れたときや体が弱っているときに甘いものを食べる人も多いでしょう。
また、リラックスするために、ケーキやチョコレートなどのお菓子を食べて気分転換を図るということも多く見られますね。
『料理の基本の味付けは「さしすせそ」』とも言われるように、「さ」にあたる砂糖は和食でも重要な役割を果たしています。
このように、砂糖は私たちの生活に密接に結びついているとともに、必要なエネルギーと癒しの効果を与えてくれます。
しかし、過剰に摂取すれば虫歯や肥満はもちろんのこと、糖尿病などの生活習慣病に結びつくということは多くの研究によって指摘されています。
また、成長過程にある子どもたちが、お菓子や清涼飲料水から砂糖を過剰に摂取することも、さまざまな面で問題視されています。
砂糖が料理やお菓子になくてはならないものであることは確かです。
私たちの生活に明るい彩りを添えてくれる食品でもあります。
しかし、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということを理解し、バランスの良い食生活と健康に配慮しつつ、砂糖と上手に付き合っていきましょう。
