サトウキビと甜菜から生産される砂糖は、日本だと年間約700千トンほどです。
それぞれどのような割合になっているのか、比べてみましょう。
(なお、世界流通の商品はキロ計算で行われることが多いため、切りのいい「千トン」で表示されています)
サトウキビの日本での収穫高は、およそ1200千トンです。
高温多湿を好むサトウキビの栽培範囲は日本の南部に限られますので、日本でのサトウキビの収穫は、そのほとんどを6:4の割合で、沖縄と鹿児島が占めています。
サトウキビからつくられる沖縄の黒砂糖は大変有名ですね。
一方の甜菜は、冷涼な気候を好みますので日本での生産地は北海道が主流です。
その収穫高は、およそ3500千トンです。
サトウキビの収穫高が1200千トンですから、甜菜の収穫高はそのおよそ3倍にあたります。
では、それぞれからどれだけの砂糖が生産されるかというと、サトウキビからは200千トン、甜菜からは500千トンとなります。
つまり、日本では甜菜から作られる砂糖のほうが多いということです。
なんとなく私たちは「お砂糖」というとサトウキビを連想しがちですが、実は日本では甜菜からつくられる砂糖のほうが多いというわけです。
なお、日本人の一人あたりの砂糖消費量は年間16キログラムほどになります。
近年のダイエットブームや生活習慣病の予防のために、砂糖の摂取を控えるという傾向もあるため、年間16キログラムというのは世界的に見ても多い方ではありません。
しかし、この数字に日本の人口1億を単純にかけあわせてみると、1600千トンにもなりますので、1600-700、少なくとも900千トンは不足するという計算になります。
ですが実際にはそれ以上、年間1300千トンの砂糖が日本に輸入されています。
