フィリグリーとは、もともとビーズや金属細工などに用いられる用語で、(金・銀などの)線条細工、透かし細工などを意味します。
アクセサリーや、様々な場所に飾り彫りのように使用されていたりもします。
滑らかな曲線が、華やかながらも静かな美しさを感じるフィリグリー。
フィリグリーデコレーションも、パイピングの技術で可能となります。
ベースに埋め込むタイプのフィリグリーは下書きなしでのデコレーションとなるので、最初は作りたいイメージの柄の参考模様を探し、印刷した紙にフィルムを重ねて練習を積んでから、クッキーにデコレーションしていくのがおすすめです。
浮き出したタイプのフィリグリーは、ドライオンウエットの手法で描きます。
こちらはラインの均一さや、描き始め・描き終わりを美しく仕上げる技術が重要になり、上級者向けのデザインとなります。
フィリグリーアイシング
■フィリグリーのポイント■
①クッキーにベースを施し細部を整えます。
フィリグリーは通常、ベースと柄の2色を用います。アンティーク風のカラーがフィリグリーの柄と相性がよいので、配色にも少しコツがあります。
今回パープルとベージュを用いますが、互いの色目を近付け、「くすみぎみ」にするため、ベージュには茶色と緑を少量、柄は黒を少量加えロイヤルパープルのカラーを作ります。
②ベースが乾かない内に、ベース用よりもすこし固めのアイシングでフィリグリーを施します。
フィリグリーは、SとCを組み合わせて描いていきます。
最初の書き始めは「S」字から始めます。その後、バランスを見ながらどんどん描き足していきます。美しく仕上げるコツは「くるり」としっかり曲線を描くことです。
この曲がりが浅いと、慣れていない印象のフィリグリーになるので、しっかりと曲線を描きましょう。
この柄の描き方は、やはり慣れが必要です。
最初は紙にフィリグリー柄を描く練習をするのも、早く上達できるポイントです。
参考となる柄を紙に印刷して、それをなぞっていくのもいいですね。
③隣り合う模様を少しずつ繋げ、曲線を描いたら、曲線と曲線の「又」部分に小さな♡を追加していくようにすると、美しく仕上がります。アイシングする方向は上から下、左から右が基本です。クッキーをデコレーションしやすい方向に回転させます。
全体を描き終えたら、バランスを見ながら細部を描き足します。
完全に乾燥させて、周りにドットをデコレーションしたら完成です。





